北海道大雪山縦走4日間

8月10日(土)青春18切符11800円。五時の始発に乗り大館市に向かう。20時に到着予定でキャンプするはずが大雨の為列車が遅れて秋田駅止まりとなり仕方なく駅通路ベンチにて朝をまつことに。                         11日。途中の駅で、乗り鉄の青年と親しくなり長万部まで同伴した。彼は札幌のカプセルホテル泊まりだそうだ。又、秋田駅手前からNPOの福祉団体精神障害者とルートが一緒だったが函館札幌ルートの列車は1両でこの団体と同席することとなった。ボランティア一人で2名の障害者を受け持っているようで20名を超える人数た。リーダーの話では毎年この時期に10日程キャンプ旅行するそうだ。今回は利尻島まで行くそうだ。ボランティアは大学生。リーダーは30台青年。東京の施設だそうだ。東京は予算が豊富だと感じた。長万部に3時到着し近くの海岸でキャンプ。10メートル以上の強風で設営に大変苦労した。塩ぽい霧も含まれていて又波の音も凄まじい。設営を終えて近くの銭湯へ行く。帰りにコンビニでビールと食料調達。

12日6時の列車に乗り旭川へ向かう。岩見沢からは電車で複線。旭川駅からバスで旭川温泉近くのキャンプ場15時着で明日からの登山に備える。

13日:6時半のロープウエイで姿見駅画へ。小雨と強風。30分も歩くと程なくズボンが濡れてきた。雨具の防水処理をしたのだが失敗のようだ。此のまま行くのは危険と判断したので近くの避難小屋まで引き返して様子見。10時頃雨も止み回復に向かっていたので改めて出発する。朝日岳を過ぎて裏朝日岳キャンプ場に着く頃にはすっかりよい天気となる。此処は朝日岳すぐ下のキャンプ場だ。

14 日晴天。天気も良く体調もよいので黒岳経由で白雲岳を目指すことにした。凡そ参考時間6時間半。5時30分出発14時白雲岳キャンプ場に到着。此処は丸い広場で普通の土。回りに野獣よけフェンスが張ってあるが凡そ守れそうに見えない。数日前までクマやキツネが出ていたそうだ。皆ビールなど持参している。ルート上でビールを売っているのは黒岳小屋だけである。大雪山系はなだらかな山様で大きな岩や木がなく危険な場所もない。それだけに雨風を避ける場所がなくそれが遭難しやすい理由だと思う。天気がよければまさに天空の散歩道のような気持ちよさだ。なんといってもシマリスの可愛らしさといったらない。シマリスの花摘がすぐ側で観ることが出来るのだ。気候は関東の秋のようで日差しはあまり強くない。これから夏は北海道に決まりだ。

15日。晴天。5時半中別岳に向かう。まさに空中散歩道のような穏やかな気候と風景。忠別岳は右に岩が突き出てそこから垂直に切れ落ちている。下を覗くと2~300mはあろうか。三兆一帯はお花畑になっている。2時に中別避難小屋に到着。立派な二階建て小屋で水流も豊富だ。夕方からガスが出てきた。台風が近づいているようだ。

16日。中別難小屋を5時30分出発。小雨ましまりのガス。雨具が当てにならないのでズボンは濡れるにまかせる。風が強いので休む訳にはいかない。兎も角次のキャンプ地になるたけ早く着くことが肝要だ。行動食のチョコレートやビスケットを水で流し込む。寒いのでゆっくり食べている暇はない。下着まですっかり濡れているので体が冷えてくる。途中トムラウシ山近くで路に迷う。一人の青年も迷ったらしく一緒に行動するが私は山には登らず巻道でキャンプ場所に向かう。トムラウシ南沼キャンプ場に着いたが吹きさらしの場所でテントを張ることが出来ない。新しく購入したばかりのテントなので、石で固定するゴム紐を付けていなかったのが失敗だった。石山なのでペグは使えない。指の感覚はなくなり体は冷えこのままではヤバイと思い設営を諦めて下ることにした。暫く下ると寒くはなくなったが問題はこの先の長いルートだ。下り参考時間5時間だが疲れもあるので6時間は掛ると思うが既に7時間近くも歩いているので無事たどり着けるかどうか心配だ。幸いまだ足のダメージはあまりないのでなんとか成りそうだ。既に13時半を過ぎているので到着は夜になるのは覚悟しなければならない。ここで慌ててはならない。怪我をしないことが大切と自身に言い聞かせる。休み休みでも無事到着が大切だ。太古から人は生死を掛けて冒険していまに至るから非常時には特別なDNAが働き始め普段の倍の能力が発揮される。火事場の馬鹿力もおなじだ。自分の体にそう言い聞かせながら歩みをすすめた。駐車場分岐まできた。駐車場まで1km。温泉まで4km。駐車場では水を確保出来そうにないので温泉まで行く事にした。あと2時間位掛かるだろう。水も殆んど残っていない。足はあまり痛くないが全身疲労で苦しい。休んでは進む。とうとう水も飲みほした。が、幸い最後の350ミリ缶酎ハイを残しておいたのでボトルに詰めなおして水のかわりとした。19時を回った頃、トムラウシ温泉の光が見えた。宿に着いてドット疲れがでて歩くのもままならなかった。全身ずぶ濡れリュック内も言うに及ばず辛うじて着替えだけは無事だ。  南大雪荘一軒宿。登山客用相部屋8700円。幸い私一人だけで大広間を独占だ。あまりの疲れで身体か熱でうなされたように安静に保てない。

露天風呂の前は渓流になっていて美しい。夜はまだ水量はさほど増えていない。朝見たら濁流となっていた。

17日。宿からバスで新得へ。飛行機は19日の夜中の1時なので1日以上暇がある。新得から追分へ向かう。この辺はローカル列車が殆んど無く有料列車を使わないと半日無駄にしてしまう。どうしようか迷っていたが駅前の地図に駅近くに鹿の公園内にキャンプ場があり早速向かう。山や池を利用した広い公園内の一角にキャンプサイトがあり500円だ。北海道キャンプ場は何処でも500円と格安。

18日。追分を9時出発。鵡川から静内行き代行バスにのる。富川で降りて上りバスを待つ。この先も列車は走っていない。ここは日高地方で雪はあまり降らないようだ。広大な畑が広がっておりたまに牧場で牛の放牧がされている。代行バスは割りと綺麗な中型観光バスで客は数人。帰りのバスを待っていると反対側バス停にバスが来た。おかしいと思って聞いてみるとこのバスだ。上りも下りも同じ側に止まるなんてどうしてだ。 下山して2日たつが足が未だ痛む。びっこひきひき歩く。私の北海道JRの好きなところはローカル列車の女声アナウンスだ。声は勿論よいが微妙なイントネーションで心のこもった話し方だ。北海道に来て此も楽しみの一つだ。皆さんも北海道ローカル線に乗ったら是非聞き比べてほしい。飛行機搭乗時間まではまだ大分ある。札幌駅のベンチで暇を潰すのも限度がある。今6時。もう少し粘って空港に向かうか。

今回は天国と地獄を味わってしまった。学ぶこともままあった。台風の影響で予定外の出資もあった。トムラウシの1日で大変な修行になった。

新千歳19日110分発。3時羽田空港に到着。(早得割7800円)耳が痛かった。さて朝までどうするか。ロビー内で滞留してもよいとのことでたすかった。ここで京急始発を待つことになった。外の暑さが信じられないほど蒸し暑く感じた。北海道は湿気も少なくて関東の秋のようだ。エアコンのある住宅は何処にもない。  完

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